鑑賞ノート『1日1ドルで生活』

現代日本を生きる私たちに足りない”豊かさ”

グアテマラの子供たちの輝く目、家族でない人を手助けできる寛容さ、

コミュニティによる助け合い、学校や起業によって自立を目指す女性たち。

日本にはない“豊かさ”が、映画の舞台となった村にはあった。


1日1ドルの生活は過酷だ。

開発援助を学び、そのリアルを知りたいと思ったアメリカの大学生たち。

彼らが体当たりで伝えてくれた貧困のリアルは、私たちの常識を超える。

日本では当たり前の生活インフラもない。

病気一つが命にかかわることだってある。


そうした環境では“小さな変化が大きな救い”になるという。

様々な生活の知恵やコミュニティの互助によって、生活を切り開く逞しさ。

貧しさの中にあって、他人に与えることを忘れない彼らの精神性。

私たちが失いつつある“心の豊かさ”があった。


「豊かさを追い求める前に、日々を生き抜く僕らのことを忘れないでほしい」


そうだ。人間として、忘れてはいけないことがある。

現代日本の”貧しさ”に気付かせてくれる素晴らしい映画でした。


今回の上映会では、10名の中高生も参加してくれた。

彼らは、きっと、アンソニーやローラやチノのことをいつまでも忘れないと思う。

この小さな光が、未来を大きく変えることを祈って。

FAVE SCHOOL & Cafe

夜は子供のための塾、昼は地域のためのカフェ。 本や観葉植物に囲まれた勉強部屋で、ゆったりとした時間をお過ごしください♪

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